JOURNAL

BLOG #002
「SNORK EXHIBITION」のこと(稲葉)

普遍的な価値の継承と新たな価値の創造をコンセプトとしたギャラリー&ショップ「SNORK」さんのイベントが、5月13日(金)よりBARDで始まります。

「SNORK」さんは主にフィンランドモダニズム期の様々なアイテムを取り扱われています。
その中で最も有名なのがartekのスツール60だと思うのですが、僕がそのスツールを初めて見た印象は、長年通っている銭湯の脱衣所にある使い込まれた丸椅子に似ているなと。

脱衣所のその椅子は多分1万回はおじさまたちのお尻を支えているので、すごい擦れ具合と飴色を超えた色の佇まいで僕もよくお世話になりました。

ですが、実物のアールトのスツール60はその知っている椅子は別物で、可愛さがありながらもとても迫力がありました。その迫力は細かい説明などされなくてもわかるレベルに違う。

世にあるこの形のオリジンがこのスツールである事を知って、なるほどと納得しました。

それから試しに現行のスツール60を買ってみたがとても良い佇まいで気に入りました。

(※下の写真は自宅の私物ですので、今回の展示とは関係ありません)

興味が出てきたのでアールトの展覧会を見に行ってみると、あの銭湯にあった椅子とはまた違った飴色のすごいムードを持った椅子が置いてあり、惹かれてとても座りたくなったのですが、もちろん展覧会では触ってはいけないので残念ながら見て楽しむのみでした。
では今自分の持っているスツール60に座りまくってあの飴色を目指すぞ!と息巻いたのですが、聞くとどうやらフィニッシュの違いでいくら使い込んでも同じようにはならないらしい、、、

リーバイスの古いデニムと同じようにその年代だからこそというものがファニチャーにもある事を知り、ではあの雰囲気のスツール60を探すかと思ったのですがこれが中々見つけられない。
代わりに違う色などを買ってみるとそれはそれで良い。でもやはりあの色はやはり忘れられない。

(※下の写真は自宅の私物ですので、今回の展示とは関係ありません)

そんな事を思いながら月日が過ぎ、今回のイベントが行われる事になりました。
バイヤーの中西から詳細を聞くと、なんと自身があの時見た展覧会に並んでいたような年代のアイテムも来るかもしれない。しかも展覧会と違い、触れれるし座れるし気に入れば購入出来るなんて。
手前味噌ですが、とても良いイベントだなと心底思って楽しみにしています。

是非ご覧になってください。

稲葉 春樹

「SNORK EXHIBITION」
2022年5月13日(金)〜 5月22日(日)
https://bard-kyoto.com/exhibition/snork-2022/

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